こんにちは、ひろみです。
朝から蝉の鳴き声が聞こえ、部屋に強い日差しが差し込むと、小学生の時に夏を過ごした田舎を思い出します♪
夏休みには決まって祖父母の住んでいた佐渡ヶ島の家に帰省するのが当時の私の一番の楽しみでした。
籐の旅行かばんにお菓子やら、トランプやら、宝物を詰めこんで、旅の支度をし、わくわくしながらお気に入りのお洋服を着て出かけました。
島に着くと田んぼや畑しかない長い長い道をひたすら車で走ります。
昔ながらの大きな長屋作りの祖父母の家が見えると、車から飛び降りて妹と二人、
「おじいちゃ〜ん!!」と叫びながら玄関までの長い道を走って行きました。^^
朝から耳いっぱいに聞こえる蝉の鳴く声。
ジリジリと暑い日差しの中で、長靴にモンペ姿で家の前の畑でキュウリやナスやトマトやカボチャを収穫しました。
井戸水で冷やしたトマトをそのまま丸かじりして食べたのか最高に美味しかった!
母と祖母が裏の森でミョウガを採っている間に、私たちはミョウガの葉の裏に付いた蝉の抜け殻を夢中で探していました。
都会で育った私には何もかもが新鮮で、非日常で楽しかったのです♪
夕方になると変わるヒグラシの鳴き声や、大きな壁時計のボーンボーンと鳴る音、お線香の匂い。
夜になるとシーンと静まり返ったちょっぴり怖い布団の中も。
佐渡で過ごした夏のことは、今でも鮮明に覚えています。
ある年の夏、家から少し離れたところに私たちとちょうど同じくらいの子供が住んでいるという話を聞きました。
家の周りで人を見かけることなどあまりなかったので不思議でしたが、会いに行って一緒に遊ぶようになりました。
西という屋号の家に住む姉妹は、偶然にもわたし達姉妹と同じ歳でした。
すぐに気の合った私たちは、家の隣にある廃校された保育園の園庭で遊んだり、近くの湖まで散歩したりしていました。
ある夜、ペルセウス座流星群が来る話を聞いて、一緒に流れ星を見ようという話になりました。
私たちは夜中に保育園に集まって、草がボウボウに生えた園庭にビニールシートをひいて寝転んで星を見ました。
仰いだ空には、見たことのないくらいのたくさんの星が輝き広がっていて、
空にはこんなに星があったのかと、白く光る無数の星屑に驚きました。
その空に星が次々と流れるのです。
今まで見たこともないような大きな大きな流れ星。
ゆっくりと時間をかけて、長く真っ白な尾を夜空に描いては消え、また白い線を描いては消えます。
2.3秒に一度、次々と流れる星を見て感動のあまり声が出ませんでした。
ただ、すごい!すごい!と興奮して広大な美しい夜空のキャンバスに釘付けになっていました。
いくら願いごとをしたって、なくならない。笑。
星が流れるときには、大きな、はっきりとした白い線を描きます。
その尾が描く曲線がとても美しく、ただ見とれていました。
ふと、
星が消えるとき、それは誰かの命が尽きるときなのではないかと思うようになりました。
流れ星を見るたびに今、どこかで誰かの命が無くなったのかもしれないと。
だとしたら、その星が描く軌跡はその魂の生きてきた人生のようで。
まるで誰かの一生を一瞬で見せられているかのようでした。
長い線もあれば、短い線もある。
でもそのどれもが美しくて、
命の美しさに感動しました。
私が死ぬときにはどんな線を引いて流れるんだろう。
誰かがどこかでそれを見ていてくれるのかな。
そんなふうに思ったらなぜか嬉しくて、心が幸せに満ちていくのでした。
今でも思い出す、夏の思い出です。
Live your bliss⭐️
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