家族療法と引きこもりのテーマ

みなさん、こんにちは、みことです。

今回は家族療法のアプローチについて簡単にお話したいと思います。

ある家族に引きこもりの子供がいたとします。

一般的には、なぜ引きこもりになったのかについて、勉強についていけてるか、いじめを受けてるかどうかを心配したり、家族関係や学校での人間関係に問題があるのかな、などと考えると思います。良き学校関係者やスクールカウンセラーはそのあたりを確認したり、サポートしたりします。

一転、家族療法では、家族を一つのシステムと捉えます。

そして、問題を抱えている家族の一員、ここでは引きこもっている子供をIP(Identified Patient;患者と見なされた人)と呼びます。

そして家族全体をクライアントとして見ます。

例えば、家族の中に、出世しまくりでエネルギーレベルも超高くバリバリと朝から晩までイケイケに働いている人がいるとします。

そうすると、その人の中の抑圧された『しんどい・休みたい・動きたくない』を家族の中で一番繊細な子供が引き受けて表現することが起こったりします。うつもしかりです。
(必ずこのパターンが見られるというわけではありません)

そういった場合、引きこもりの子供に焦点を当てて学校に行けるようにアプローチしてもあまり問題は解決していかなかったり、解決までに時間がかかったりします。

引きこもっている本人もなぜ学校に行けなくなっているか、よく分からない、ということも多いです。

家族関係の根底に流れているもの

 

家族療法では、誰が問題か?などという表面的なことよりも、この家族システムの中で何が起こっているのか?という捉え方をします。

Aという家族だけがもつ独特のルールがあったり、Bという家族が持つ先祖代々のテーマが底に流れていたりします。

それはその家族にとっては当たり前すぎて(又はタブー過ぎて)問題視されることはなかなかないのですが、

「そういえばこれって何なんですかね?」

と家族システムの外にいるセラピストから持ち出されて、ウン十年ぶりにタブーについて家族全員の中で語られることで家族システムが『どんがらがっしゃん』と激変するということが起こったりします。

もちろん、この『どんがらがっしゃん』までには『そこには触れてほしくない』とか『変わりたくない』などの抵抗は家族メンバーから出てくるのですが、

その山を越えて『どんがらがっしゃん』が起こると

家族みんな物凄くハッピーになったり、離婚も含めてよりベターな形へ変化したりします。

お互い向き合っていなかった両親が向き合いだすと、IPが突然学校に通いだしたりします♪(「後は二人でやってね」と言わんばかりに)

そんなダイナミズム。

しんどい部分もいっぱいあるのですが、

なんか、家族療法の考え方、好きです♪

関係してないようで、実はちゃんと関係してる、

繋がりとか、繊細さとか、愛を感じて、

良いなぁ~と思います。

〇ちなみに栄養学的にミネラル不足、ということも意外とあるので、食事に気を付けたりホメオパシー版サプリのティッシュソルトを入れるのもすごく良いと思います! ←IPを頑丈にするという方法ですね。

ということでほんの一例ですが、家族療法的な見方のススメでした。

ブライス家の人々ー家族療法の記録ーオーガスタス・Y・ナピア、カール・A・ウィテカー共著 面白いです。ご興味ある方は是非!

 

★みこと★