さて、昨今「グローバルコミュニケーション(以下「GBC」)」という言葉をよく耳にします。 GBCスキルを身に付けるための学校もあるようですね。
GBCが出来るのがグローバルビジネスパーソン・・・などとも言われていますが、一体何がGBCなの? GBCが出来る、出来ないってどう判断するの? って、本当にわかっている人ってどれくらいいるんだろう・・・というのが私の素朴な疑問。(学校関係者の皆さまごめんなさい、これはあくまでも私見です)
外資系企業で10年以上人事の責任者をやってきて、日本企業に勤め、米国の現地企業に勤め、ある程度はグローバルと言われる土壌で仕事をしてきて、今まで「グローバル」というと前提は欧米に偏ってたよなー、最近やっとアジアもグローバルの仲間入りしてきたけど・・・そうすると欧米のコミュニケーションスタイルとアジアのコミュニケーションスタイルって違うでしょ、いや、アジアの中でも国ごとに違うでしょう・・・と考え始めるとよくわからなくなるんですよね(これは現職の時には言えませんでしたが)。
でも、このGBCスキルで悩めるビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。
サイトをいろいろ見ていると
「グローバル・コミュニケーション・スキル」とは、純粋な英語力50%、自分を伝える力20%、相手を理解する力20%、愛嬌10%」
と書いてあるところもあります。
おお~! 英語が出来るともう半分GBCスキルは身についたことになるのか! じゃ、頑張って勉強~(^^♪ ということになりますよね。
「純粋な英語力」・・・うう~ん、TOEICですかね。 点数が高いと英語が出来る・・・と一般的には言われてますよね。
点数が出るものは上達した、しないも判断し易いので比較的取り組みやすいですが、「自分を伝える力」「相手を理解する力」「愛嬌」ってどうやって「できてる」、「できてない」を判断するんだぁ~??? と思いませんか?
ちなみに私ジェルセミュームは、今まで一度もTOEIC を受けた事がありません。
外資系企業で日本の社員を海外の会議や研修に送る度、受け入れ側の担当者から
「日本人の参加者は発言も殆どしないし、静かで何を考えているのかよくわからない」
「積極的に参加していない(海外では発言の回数が少ない人、グループワークで何かの役割に積極的に立候補しない人は参加する意思が薄いと評価される)」
「一対一で話をすると良く話をするし、理解しているようだ。 でもグループになった途端に殆ど話さない・・・どうにかしてくれ!」
というクレームを山のように受け、日本支社の社長や所属長と頭を抱えました。(ほぼ毎回)
海外の会議や研修に参加する条件はTOEIC 700点以上というラインを社内で設定していたので皆さんGBCスキルは半分クリアしていました。
とすると、彼らには自分を伝えたり相手を理解したりする力、また愛嬌がないんでしょうか・・・?
いやいや、参加者の殆ど全員が自分の仕事で活躍しているかまたは将来期待されているからこそ会社が高い飛行機代やホテル代、研修参加費用を出して会議や研修に参加させるんですよね。
日本の職場で「自分を伝える力」「相手を理解する力」がない人に会社が投資するのか??? という疑問が生じませんか?
じゃあ、一体なぜ日本で活躍する彼らがGBCスキルが要求されるという海外の会議や研修で活躍(?)できないのか・・・⁉️ 不思議ですね〜・・・
〜 このつづきはまた今度 🎶