こんにちは、みことです。
今日はバースディでもあります~♪
さて、今回は気になっていたアメリカのドラマ「THIS IS US」について書こうと思います。アメリカでエミー賞やゴールデングローブ賞などを受賞している、とても良質なヒューマンドラマです。
これはある家族を中心としたドラマなのですが、ストーリーは
①3人の子供の幼少時代と、
②父親のアルコール依存症が悪化するティーンエイジの時代と、
③父親が事故で亡くなり母親が父の親友と再婚を果たし、かつての子供が家族を持ったり恋人と関わったりする30代?(今)
と3つの時代を行き来します。
ということで一話目からみないと私は誰が誰か訳が分かりませんでした。
そこで登場する次女のケイトは、食べ物に関する問題を幼少期から抱えています。
人よりも太めで、たくさん食べるのが好きです。(ちなみに長男のケヴィンは大人になって父のアルコール依存症を引き継ぎます)
スリムな母からはさりげなくダイエットするようにコントロールされ、娘に甘い父親からは「お前はそのままで素敵だ」などと言われて甘やかされて育ちます。
ケイトは、バンド活動をしてバーで歌っていた母と同様に美声をもち、歌手になることを志しながらも、母の干渉や批判を恐れてうまく目標に向かっていくことができないでいましたが、現代ではフィアンセである恋人のサポートも受けつつ、母と衝突しながらも少しずつ歌の仕事をこなしています。
太りすぎと過食気味の問題は抱えつつも、ありのままの自分を受け入れることの大切さも学び始めています。
元々この両親の関係性は良好なのですが、家族を養うために一つの夢を諦めた父と、時に家族を残し、歌の仕事に励む母の仲は時にぎくしゃくします。そしてあるきっかけで母はバンドを辞め、父はアルコール依存を再発させてしまいます。これが子供たちの幼少期です。
そして子供たちがティーンエイジャーになった頃、父が長期でその依存症に取り組んでいる中、娘のケイトと車の中で話すシーンがあります。
ケイトは、平静を装いつつも思い悩む父のことを察し、
父の頬を両手で包み、
「大丈夫だから」
と父を励まします。
ドラマを連続で見ている視聴者からすると、とても素敵な父と娘のシーンです。
私も見ながら感動していました。
が、
少し冷静になって、
心理職の目でこの場面を見て見ると、
!
相当危ない親子関係になっているといえます。
ティーンエイジで、ダイエットに成功し子供から一人の女性になっていく過程の魅力的な思春期の娘が、親である父の頬を手で包み優しく話しかけ、精神的に支えている、
これは不貞行為にも見えてきます。
この場面を妻のレベッカが見たらいい気はしないだろうと思うからです。
これはドラマですが、
一方の親の子供との問題や破綻の裏には、必ず夫婦関係の難しさや諦めや語られない問題があり、そこに子供が巻き込まれて行くという三角関係ができます。
ここに入った子供はしんどいものです。
パートナーに言えない不満を片方の親から聞かされたりします。
大抵子供は真に受けてしまうので、
「それって本当なの?」とか
「それは自分たちでもっと話し合わないといけないんじゃないの?」
とはなかなか指摘できないものです。
良い夫婦関係を保つのはそれなりに努力やコミュニケーションの力や寛大さ(お互いの!)が必要だと思いますが、
家族セラピーも究極は夫婦関係のセラピーに向かうと思います。
ちなみにある知り合いのカウンセラーさんが、子供の問題でカウンセリングを受けに来たご夫婦のソファーに座った位置のことをプロセスワーク的に指摘したらあっという間に離婚したそうです💦
離婚もまあ一つの大事な選択ですしね。
ドラマに戻りますが、
父の突然の死・アルコール依存症・過食、三つ子出産の予定が一人死産だったことも含め、家族のマヤズムは破壊傾向の梅毒マヤズムだろうと思います。ただこの夫婦は死産だった子の代わりに人種の異なる黒人の孤児を引き取り、育てていくことを選択する逞しさも持ち合わせているのですね!
さて、ストーリーが進むにつれて、理想的な父の心の傷やもろさ、エゴが見えてきます。しかしかなり良質なドラマで、それぞれが衝突しながらも、その時できる努力を重ねて成長していきますので見ごたえがあります。
アメリカは特に、殺人とか、刑事ものとか、スパイやゾンビ、”弁護士は良い人”をアピールするドラマなど、何かとにかく殺されたり闘ったりしてるドラマ多いですよね。
スリリングなんですけど、最近は交感神経そこまで刺激せんでも・・・と思ったりします。
THIS IS USのような、素敵ドラマが増えると良いなぁと思います。
世界平和にも貢献してると思います~✨
★みこと★